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8レベルで身体を考える必須性について
身体の不調は、痛みのある場所や硬さの出ている部位だけを見ても、本質を捉えきれないことが少なくありません。
肩のつらさ、腰痛、呼吸の浅さ、慢性的な疲労感、過緊張。
こうした反応は局所の問題として現れていても、実際には神経系全体の情報処理の結果として生じている場合があります。
身体は、感覚を受け取り、統合し、出力することで成り立っています。
この流れのどこかで処理の精度が落ちれば、脳は身体を安全に制御しにくくなり、防御反応として痛みや緊張、動きにくさを出します。
感覚受容器から入った情報は、末梢神経、脊髄、小脳、脳幹、視床、島皮質、皮質へとつながりながら処理されます。
だからこそ重要なのは、表面に出ている症状だけを見ることではなく、どの階層で情報処理の質が落ち、その結果として現在の反応が起きているのかを見極めることです。
例えば肩の症状ひとつを取っても、原因が肩だけにあるとは限りません。
視覚、前庭、頸部の感覚入力、姿勢制御、予測の偏り。
そうした複数階層の問題が積み重なった結果として、肩に負担や防御反応が現れていることがあります。
そのため私は、
どこが痛いかではなく、
なぜ脳と神経がその反応を選んでいるのかを重視しています。
8レベルで考えるということは、知識を増やすことではありません。
症状を点で見るのではなく、神経系の流れの中で立体的に捉え、評価と介入をつなげるために必要な視点です。
局所だけに介入しても、背景にある統合の問題が残っていれば、変化は一時的になりやすい。
だからこそ、神経系全体のつながりから身体をみることが、本質的な変化には欠かせないと考えています。

